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犬の混合ワクチン①(種類について)

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今回は犬の混合ワクチンについてのお話その①です。

6種だとか10種だとか、初年度には追加接種があったり、と中々分かりづらい所ですが人と同じでとても重要なものになりますので少しお付き合いください。

ただしあくまで「当院での指針」です。そこを念頭に読んでくださいね。

 

まず現在うちで扱っている犬の混合ワクチンは次の3つです。(狂犬病ワクチンは除く)

・6種混合 ; 基本はコレ。必要なものがしっかり入っています。

・2種混合 ; 病気じゃないけど、うちの子ほんと年とったなぁ。ワクチンってまだ打つの?みたいな時に。

・レプトスピラ症のワクチン ; 夏のレジャーに連れていく、散歩中に水たまりや側溝に口を突っ込んでしまう等の子に追加接種します。

 

予防接種で重要な病気というのは ①発症したら症状が非常に重いもの、②多くの犬にかかる可能性のある、感染力の強いもの、③犬から人間にかかる可能性のあるもの、です。

この①、②をカバーするのが5種や6種の混合ワクチンです。健康な子、病気の心配がない子には最低限これらのワクチンを打ちましょう。

2種はそういった意味では必要な予防に足りていないのですが、もうほとんど一日中寝ているような超高齢犬や前処置をしてもワクチンアレルギーが強く出てしまうような子には飼い主さんと相談して2種混合を使う時もあります。

レプトスピラ症のワクチンは少し毛色が違い、③の意味でも重要なワクチンです。レプトスピラは人も含めほとんどの哺乳類に感染することができ、自然界では野生動物(特にネズミ類)の尿から排出されています。ですので山や川のレジャーにわんちゃんを連れていく場合や、お散歩中水たまりや草むらにぐいぐい入っていくような子には6種のワクチンとは別に追加接種をおすすめします。

 

このような基準をもとに、わんちゃんの年齢・体質・生活スタイルを考慮してワクチンは選ばれています。

当院はWSAVA(世界小動物獣医師会)の提唱するガイドラインをもとにワクチンプログラムを考えていますが、最終的なワクチンの打ち方は時代や地域、その子その子に合わせて決めることになります。

何の為に必要なのか、どうしてそのワクチンになったのか、今一度知っておくと良いでしょう。

 

ワクチンの初年度の接種回数や2年目以降の追加接種、猫のワクチンの指針についても随時お話していきます。是非ご一読ください。

 

じんアニマルクリニック

院長 倉?仁之